〜クリスマス・イブに〜

ば・さら病院またまた、

リハビリスタッフルーム

現代ものパラレルだからこその設定ですなぁ〜
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 夕刻のリハビリ・スタッフルームで業務の終了した元親は自分のロッカーの前で小さな紙袋を手になにやら考えていた。
 何時も、昼時や休憩時間に顔を出す政宗が今日に限って顔を出さなかったのだ。
「しゃぁねぇなぁ、明日にするか。」
 元親がそう言って、紙袋をロッカーに終い扉を閉めようとしたとき後ろから声がした。
「なんだ、なにを明日にすんだ?」
 ちょうど政宗が入ってきたところだった。
「おわぁ、後ろにいたのかよ、びっくりするじゃぁねぇか」
「AAN?今入ってきたところだぜ、てめえがボーっとしてたんじゃ、ねえか」
 政宗にそう言われてそうであった自分に気付く元親は『そおかぁ』と笑いながら言う。
 だが何時もと違う時間帯に現れた政宗に元親は不思議そうに聞いた。
「だがよぉ、今日はえらく遅いじゃねえか、いつもは昼位に現れるのに」
 元親の言葉にニヤッとしながら政宗は言う。
「なんだ、寂しかったのか?」
 政宗の言葉に慌てるように元親か答える。
「別にそうゆう訳じゃねえけどよぉ」
 慌てる元親に嬉しそうに政宗が説明する。
「この時季はよぉ、夜中に容態が悪くなって急に連絡のある患者が多いからよ、今年から当番で夜も病院にいるようにしてんだ」
 政宗の説明に『ご苦労なことだな』と言いながら元親はロッカーから一度終った紙袋を取り出した。
 政宗は元親が帰り支度をしているだろうと思いながらそのまましゃべり続ける。
「だけど、イブの日に夜勤っのはよ、ちょっと寂しいな、なあ元親?・・」
「ほらよ」
 元親は政宗にその紙袋を投げるように渡した。
「なんだ?」
「やるよ、この前俺がしてたリング欲しがってただろ。」
 少し皺になった小さな紙袋を、驚いたように見る政宗。
「あのリングはよぅ、歯科技師の小太郎が趣味で造ってんのをもらったやつだったんだ、だからよ、もう一個同じの造ってもらったんだぁ。」
 元親の言葉にニヤニヤと笑う政宗。
「だがよぉ、あいつ気が向かねぇと造らねえからよぉ・・まぁ、クリスマスに間に合ったから、クリスマスプレゼントにやるよ・・・・、なんだぁ、ニヤニヤしやがって」
 政宗は紙袋をごそごそ開けてリングを出した。
「サイズが判らなかったからよ、まあ俺のよりちょっとだけ小さくしてもらったんだが、入らなかったらすまねぇ」
 元親が心配そうにそう言う。
「HaHa、大丈夫だ、ほら見ろ」
 政宗はぴったりと人差し指に入ったリングを見せる、それを見た元親はホッとしたように『よかったぜ』と笑った。
「なあ元親、これって同じデザイン今は2つしかねえんだよなあ」
 政宗がそんなことを聞いてくる。
「あぁ、たぶんなぁ」
「って事はだ、俺とおめえのペアリングってことだよなぁ」
「はぁ?」
「よっし、明日の朝によお、風魔にこのデザインを二度と造るなって言っとくぜHaHan」
 悪ガキのようにそう言う政宗。
 元親は少し呆れながら『なにいってんだぁ』と苦笑いした。
「ああ、そうだ」
 急に政宗が声を上げる、その声に驚いたように元親が政宗を見る。
「明日、てめえ勤務か?」
「あぁ?いや非番だけど?」
 その言葉を聞いて嬉しそうに政宗が言う。
「OK〜、明日夜勤が明けたらおめえん家に行くからよ、酒用意しとけよ」
「はぁ?」
「クリスマス・パ〜ティ〜だ」
「なんだぁ?俺は料理なんかできねぇぜ」
「心〜配すんな、俺が美味いのを喰わせてやる」
 一度言い出したら絶対実行する政宗に元親は少しだけ呆れと諦めの顔をした。
「後でよ、買っといて欲しいもんメールするからよ」
 政宗はそういいながらスタッフルームを出て行った。
 元親はそんな政宗を見送りながら帰り支度をする、明日は昼から酒盛り大会になるだろうことを覚悟して。

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ふふふ〜2人はどんなクリスマスを過ごすのでしょうねぇ
まぁ酒盛りで、2人とも潰れるまで飲みそうだけどね。


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